株式会社マイナビ出版(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:角竹輝紀)は、6月16日(月)、30日(月)、学校法人専門学校東洋美術学校にて出張授業および企画会議を開催いたしました。本プロジェクトは、学生に対する出版業界への興味関心の向上と、現場に入らないと意外と見えにくい雑誌編集者の業務内容に対する理解促進を目的としています。第1回は「雑誌ってどうやってできているの?」と題した出張授業で雑誌制作の概要を学び、第2回は「企画をつくってみよう!」というテーマで現役編集長と企画会議を実施。23名の学生が参加しました。
第1回となる16日には、当社の雑誌『Mac Fan』『Web Designing』プロデューサーの岡謙治が登壇。編集者の視点から、雑誌制作の流れやクリエイターに求めることなどを話しました。
岡は、雑誌制作をともにするクリエイターに求められる心構えの一つとして、「編集者の意図に加え、クリエイターならではの視点を提供できる人は重宝される」と言います。そうした岡の言葉を真剣にメモする学生たちがとても印象的でした。
講義終了後、学生からは「出版社には専属のデザイナーが勤務しているのか」「雑誌に掲載する情報はどのように選別されているのか」など多岐にわたる質問が寄せられました。

第2回となる30日には、学生と『Mac Fan』編集長の笹本貴大による出張企画会議を実施。「若い世代に『Mac Fan』を読んでもらうための企画や誌面デザインを考えてみよう」をテーマに、学生自らが考えたアイデアを発表しました。若い世代に人気のYouTuberやキャラクターを起用した表紙デザイン案など、学生ならではの発想が多く見られ、「今の学生は、こういうことに興味があるのか」と笹本と岡が驚く場面も。
学生一人ひとりの発表に対し、笹本は「雑誌の表紙は、書店に陳列された時のことを想定してデザインすると良い」「紙媒体のデザインをする時は、印刷した方がいい。画面上で見るのと紙を出力して見るのとでは印象が変わることもある」など、今後の制作活動に活かせる視点からのフィードバックをしました。

また、企画会議の後半には、岡と笹本からアイデアを磨くためのアドバイスが。岡からは「電車に乗る時は、意識的にスマホを触らないようにしている。中吊り広告や看板を見て、一番伝えたい情報は何かを考えると発想力が鍛えられる」、笹本からは「自分の好みにとらわれず、いろんなイラストやデザインを見てほしい。学生時代に増やしたアイデアの引き出しが仕事に活きてくる」など、学生たちにメッセージとエールを送りました。
当社では、若い世代に対し、出版業界への理解促進に向けた取組みを今後も継続的に進めてまいります。